LWLミュージアム 特別展 – 《バルバロッサ》

ミュンスター

この特別展示会は、シュタウフェン朝の神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世の生誕900年を記念して、2022年10月28日から2023年2月5日まで、ミュンスターのLWLミュージアムで開かれたものだ。「バルバロッサ」として知られるシュタウフェン朝第二代皇帝のフリードリッヒ1世に関する品々がドイツ以外の博物館からも提供されており、興味深い展示会となっている。

展示会場となっているLWLミュージアムは、ミュンスター大聖堂のすぐそばにある。この博物館は、中世初期から現代までの芸術作品を 300,000点 以上所有しており、所蔵品には、ヨハン2世フォン・リートベルク伯爵の家族の肖像画、リースボルンの祭壇の断片、マリエンフェルトの祭壇など、この地域や近隣地域の芸術作品が含まれている。中世のコレクションには、祭壇画やステンドグラス、象牙で作られた彫刻やレリーフ、典礼用の道具や祭服などが含まれる。 コンラート・フォン・ゾースト(Conrad von Soest)の絵画、ハインリッヒ・フライヘア・フォン・シュタイン(Heinrich Freiherr von Stein)のコレクション、ゲルラックスによるロマネスク様式のステンドグラスの窓が展示されている。

他にも、ロマネスク様式とゴシック様式の記念碑的な彫刻 (ハインリッヒとヨハン・ブラベンダー、オスナブリュックの巨匠エバート・ファン・ローデン) と、コンラート・フォン・ゾースト、ヨハン・フォン・ゾースト、ヨハン・ケルベッケ(Johann Koerbecke)などによる初期のヴェストファーレンの板絵が展示されている。

一部のドイツ(ルーカス・クラナッハ)やオランダ(ヤン・ゴサールト)の作品に加えて、ルネサンス美術は主にヴェストファーレンの芸術家の作品に代表される。 博物館には、ミュンスターの芸術家であるトム・リング家の絵画が展示されており、ミュンスターの彫刻家ハインリッヒとヨハン・ブラベンダー(Johann Brabender)による彫刻も展示されている。

バロック時代の芸術品や工芸品は、アウグスブルクとミュンスターの金細工師、初期のガラス、チェスト、食器棚などが展示されている。

ニーダーザクセン(おそらくゴスラー)。1060/80年頃。皇帝玉座の外部装飾。ブロンズ製のオリジナルの複製。ゴスラー博物館(Rammelsberg Museum & Besucherbergwerk)蔵。

マールバッハ/シュヴァルツェントハーン修道院(アッパーアルザス)ボエティウス(Boethius)の写本。バルバロッサの肖像(ページの中央)。1180年頃。羊皮紙、不透明水彩。フライブルク大学図書館蔵。

オットー・フォン・フライジング・ウント・ラーエヴィン(Otto von Freising und Rahewin)フリードリッヒ1世の証書。コピー。1180/82年、羊皮紙。ヴォルフェンビュッテル(Wolfenbüttel)、アウグスト公爵図書館(Herzog August Bibliothek)

狩りのシーンと孔雀が描かれた櫛。ケルンまたはリエージュ。12世紀後半。象牙。ミュンスター、LWL博物館。

シチリア、皇帝フリードリッヒ1世バルバロッサのアルバ(Albe:礼拝で用いられる衣服)。12世紀。リネン、金の縁取り。ユトレヒト美術館、カタリネコンヴェント(Catharjineconvent)。

ライン-マース地域。キリストの復活を描いたアームバンド。1170~80年頃の作。銅、エナメル、金。ルーブル美術館蔵。

ヒルデスハイム。皇帝ハインリッヒ2世のヴェランドゥス聖遺物箱。12世紀前半。修道士ヴェランドゥス(Welandus)から依頼された。木材、エナメル、ブロンズ、金メッキ。パリ、ルーブル博物館蔵。

ケルン。司教の叙任式を描いたエナメルパネル。1160/70年頃。銅、エナメル、金メッキ。ハンブルク美術工芸博物館(Hamburg, Museum für Kunst und Gewerbe)。

神の恵みを受ける皇帝。フリードリヒ・バルバロッサは、神の恩寵により皇帝位に就いていると考えていたが、叙任権闘争(1076-1122)が終わったこの頃には、ローマ教会に対する皇帝権力は大幅に制限されることとなった。この闘争の間、何人もの教皇が、皇帝の世俗的な権力に対する教皇権の優位性を主張したが、教皇アレクサンドル2世の治世にその緊張は高まった。

聖バルバラ伝説の巨匠の「ハインリッヒターフェル」。1484/94年頃。教皇ベネディクト8世による皇帝の戴冠を描いた作品。オーク材、テンペラ画法。LWLミュージアム蔵。

ゴスラーとマース地域。ハインリッヒ獅子公に対するバルバロッサの特許状(1154年)、黄金の捺印(1152年)。羊皮紙、金箔、絹糸。ヴォルフェンブュッテル、ニーダーザクセン州立公文書館。

バルバロッサの特許状(1154年)の抜粋:『彼がますます熱心にそして敬虔にこの任務を遂行し、まるで我々自身が決定を下したかのように、彼が司教を任命するよう、我々は彼に・・・オルデンブルク、メクレンブルク、ラッツェブルクの3つの司教区の叙任権を与る。』

エルサレム。聖墳墓教会の模型、1675年頃。オリーブ材、シダー材、象牙。ユトレヒト、カタリネ修道院博物館(Museum Cathrjneconvent)。

ジラルダスもしくはその周辺地域。ミラノのポルタロマーノ(Porta Romano)の「バルバロッサのレリーフ」。1171年頃。白大理石。ミラノ、スフォルツァ城(Castello Sforzesco, Museo d’Arte Antica)。

平和主義者か暴君か?「フリードリヒ」という名前は、ドイツ語で「平和」を意味する「Frieden:フリーデン」に由来する為、新しい国王の戴冠式は、平和の到来を告げるものだった。事実、フリードリヒは古くからの論争に終止符を打ち、新たな論争に解決策を見つけたにもかかわらず、同時代の人々は、帝国の権利と名誉が気づ付けられたときに、フリードリッヒがいかに厳しく対応したことを指摘している。北イタリアの都市は、特に激しい攻撃の対象となった。

マース地域。カール大帝の腕を納める聖遺物容れ。1163年から75年。オーク材。銀板、ブロンズ。エナメル。ルーブル美術館蔵。

いわゆるアルキポエタ(Archipoeta)。皇帝への讃美歌。1162/63年頃。聖レマクルス(St.Remaklus)のスタヴロ(Stablo)のコピー。1190年以降。羊皮紙。ブリュッセル、ベルギー王立美術館蔵。

アルキポエタとは、中世のラテン文学から知られている 10 ほどの詩の作者に付けられた名前であり、中世ラテン文学の優れた詩人の 1 人として言及される。

ボインブルク(Boyneburg)・マース地方。バルバロッサ皇帝の印象が入ったヒルヴァルツハウゼン修道院(Stift Hilwartshausen)の証書。1156年。印鑑、1152年。羊皮紙、蝋印。ハノーバー、ニーダーザクセン州立公文書館。

エプストルフ(Ebstorf)の世界地図、1300年頃。ルドルフ・ヴィーネッケ(Rudolf Wienecke)による複製、1953年。リューネブルク博物館。ベネディクト会修道院のこの世界地図は、興味深い世界を示している。オリジナルは、30枚の羊皮紙で構成され、直径3.57メートルであった。地図は上がアジア、右がアフリカ、左下がヨーロッパ、中央がエルサレムである。

ケルン。フュッセニッヒ(Füssenich)の聖ニコラス、1170/90年頃。シナノキ材。オリジナルの塗装。ボン、LVR州立博物館。

ドイツ、教皇の靴。12世紀半ば。革、金箔のストリップ。リネン。ヒルデスハイム、大聖堂博物館。

ドイツ。おそらくイタリア産の金編み。ミトラ、12世紀後半。半絹、金紐、絹、金糸。マインツ、聖公会大聖堂、教区博物館(Bischöfliches Dom-, und Diözesanmuseum)。

ケルン、象牙工房。大聖堂の形をした聖遺物容れ。1200年頃。木材、象牙、鋳造銅、茶色のニス。シュツットガルト、ヴュルテンベルク州立博物館。

ニコラウス・フォン・ヴェルドゥーン(Nikolaus von Verdun)ライナルト・フォン・ダッセルとケルン大聖堂の東方三博士のものと同様の預言者。1190/1220年頃。ブロンズ、シルバー、金メッキ。ケルン、大聖堂教会のメトロポリタン礼拝堂。大聖堂宝物庫。

ライナルト・フォン・ダッセルは、1156年、バルバロッサ帝の頃に宰相となり、3年後、皇帝は彼をケルン大司教への選出を支持した。ライナルトは学識があり、ザクセン伯の末裔であり、皇帝に仕える顧問兼外交官、そして軍司令官として恐れられる存在であった。1164年、ライナルトは東方三博士の聖遺物をミラノからケルンに運んだ。

ニーダーザクセン(おそらくヒルデスハイムか)。東方三博士の骨を納めたと考えられる聖遺物容れ。14世紀中頃。ヒルデスハイム、大聖堂博物館(Dommuseum)蔵。

ブルゴーニュ、おそらくマジェール修道院(Kloster Mazieres)。ヒルデガルト・フォン・ビンゲンが、バルバロッサに送った手紙。コピー。12世紀後半。羊皮紙。ベルリン、ベルリン国立図書館、プロイセン文化遺産、写本および歴史的版画部門。

ルパートベルク修道院(Kloster Rupertsberg)、アンテペンディウム、1200年頃。シルク、刺繍、金と銀のブロケード。ブリュッセル王立美術歴史博物館。

ケルン、ジークブルク(Siegburg)の聖グレゴリウスの携帯用祭壇のマスター。様々な預言者が描かれたダルムシュタット塔型の聖遺物箱。1190/1210年頃。エナメル、金メッキ銅、オーク材、真鍮。ダルムシュタット、ヘッセン州立博物館。

ヒルデスハイム、聖オズワルドの頭を付けた聖遺物箱。1185/89年頃。木、銀箔、一部金メッキ、金、エナメル。ヒルデスハイム、大聖堂博物館。

ヒルデスハイム(Hildesheim)。ハインリッヒ獅子公とマチルデ・フォン・エングランドの詩編。磔刑と寄贈者。1168年~1189年。羊皮紙、不透明水彩、金。ロンドン、大英図書館。

ヒルデスハイム。ハインリッヒ獅子公の十字架。1180/1190頃。木、銀、金メッキ、真珠、石。ヒルデスハイム大聖堂博物館、聖ゴデハルトのカトリック教区からの貸与。

アクアマニーレ(水盤、広口水差し)。1220年~30年の作。アクアマニーレとは、宗教儀式または一般的な手洗いに使われる水差しで、司祭によるミサの前の儀式で使用された。コペンハーゲン、デンマーク国立博物館(National Museum of Denmark)蔵。

スタブロ(Stablo)とヘルマースハウゼン(Helmarshausen)。ヴィバルト(Wibald)の秘跡。スタブロとコルベイ修道院長。11世紀/12世紀。羊皮紙。不透明水彩。ブリュッセル、ベルギー王立図書館(Bibliotheque Royale de Belgique)

シュテファン・ヴィルヘルム(Stefan Wilhelm)。ライン中高地の船の模型。1950/65年頃。木、金属、布。マンハイム、テクノミュージアム(Technomuseum)、州立博物館。

フランス。クルセイダーとその妻。12世紀後半。石灰岩。ナンシー、ロレーヌ公爵宮殿。ロレーヌ博物館。

ザクセン/ニーダーザクセン。12世紀の聖墳墓礼拝堂を模した典礼器具。ブロンズ、鋳造。ニュルンベルク、ドイツ国立博物館。

ニーダーザクセン。騎士の形をしたアクアマニーレ。13世紀半ばから後半の作。ブロンズ、鋳造、エンボス加工、金メッキ。コペンハーゲン、デンマーク国立博物館。

北ドイツ、おそらくヒルデスハイム。騎士の形をしたアクアマニーレの破片。12世紀後半。ブロンズ、鋳造、エンボス加工。シュレースヴィッヒ、シュレースヴィッヒ=ホルスタインの教区教会、ゴットルフ城(Gottorf)、州立博物館。

【鎖かたびら】ヨーロッパまたはインド・ペルシャ地域。鎖帷子。14世紀/15世紀。鉄の糸、革の襟。シュトローメル文化財、記念碑、自然財団。グリューンスベルク城(Schloss Grünsberg)。

【かぶと】おそらく南ドイツ。1075年/1125年の作。レプリカ。アウクスブルク。

【皿型の束のついた剣】12世紀。鉄、銀、木。ヘルネ(Herne)、LWL考古学博物館。

ヴェストファリア。1220年頃、古いミンデンの礼拝堂からの2人の聖騎士。オーク材。オリジナルの色彩。ハンブルク、美術工芸博物館(Museum für Kunst und Gewerbe)。

ケルン。トリスタンとイゾルデの伝説を描いたキャスケット。1200年頃。木材、アイボリー、ブロンズ、金メッキ。ロンドン、大英博物館。

リモージュ。宮廷の愛を表現した箱。1180年頃。銅、エナメル、金メッキ、ロンドン、大英博物館。

ラインラント。ホルスト城(Burg Horst)の手洗いボウル。1200年頃。ブロンズ、エンボス加工。エッセン、個人所有。

ホルスト城のボウル内のエンボス装飾のトレース。この模様は、中世の貴族によって習得された高水準の教育を表している。中心にいるのは、フィロゾフィーであり、両脇にソクラテスとプラトンを伴って、フィロソフィー(哲学)が女王に即位している。7つのリベラルアーツのうち、6つがひげを生やした男性として表されており、天文学(この意匠では示されていない)と共に、12世紀の教典を形作っている。

イラン。ライオンの形をしたアクアマニーレ。11/12世紀。ブロンズ、鋳造、彫刻。コペンハーゲン、デンマーク国立博物館。

南イタリアまたは東地中海地域。ボラダイレ・オリファント(Borradaile oliphant)。10/11世紀。象牙。現代のシルバーのバンド。ロンドン、大英博物館。

レーゲンスブルクまたはヘッセン=チューリンゲン地方。ローランの歌。聖職者コンラッドによるコピー。12世紀後半。ハイデルベルク大学図書館。

シェーフトラルン(Schäftlarn)、ミュンヘン近郊。十字軍のバルバロッサを描いた、サン=レミ(Saint-Remi)のロベルトによるヒストリア・ヒエロソリミターナ(Historia Hierosolymitona)のイラスト。1188/89年。羊皮紙。不透明水彩。ローマ、バチカン図書館。(Bibliotheca Apostolica Vaticana)

サイコロゲームのトークン。

① ケルン。サムソンと狐のゲームトークン。12世紀後半。象牙の彫刻。パリ、ルーブル美術館。

② ケルン。ライオンとドラゴンのゲームトークン。12世紀。ボン、LVR州立博物館。

③ ヴェストファリア。センデンホルスト(Sendenhorst)のゲームトークン。12世紀。動物の骨、青銅、鉄、ヘルネ(Herne), LWL考古学博物館。

チェコの駒

① インド。チェスの駒。キング。1200年頃。セイウチの脚。コペンハーゲン、デンマーク国立博物館。

② スカンジナビア。チェスの駒。クイーン。13世紀、セイウチの脚。コペンハーゲン、デンマーク国立博物館。

③ ケルン。チェスの駒。ビショップ。1200年頃。牛の骨。デトモルト、リッペ州立博物館。

ドイツ西部(おそらくヒルデスハイム)。洗礼者ヨハネの頭部を模した聖遺物容れ。1160年頃。セルム-カッペンベルク、カトリック小教区、洗礼者ヨハネ(Selm-Cappenberg, Kath. Pfarrgemeinde St. Johannes Ev. )

ドイツ西部、ラインラント(ケルン)。バルバロッサの洗礼の場面を描いたボウル。「洗礼のボウル(Taufschale)」、12世紀半ば(ボウル)、1170年(刻印)、シルバー、エンボス加工、刻印、一部メッキ。ベルリン、ベルリン美術館(Kunstgewerbemuseum)。

洗礼ボウルに刻まれた文章。内側:「水で体を清めるときには、心を清めるのも忘れるな。そうすれば、お前は現在のお前ではないものになるだろう。」外側:「皇帝フリードリッヒは、このボウルを名付け親であるオットーに寄贈し、オットーはそれを神に奉献した。」

ヴェストファリア。ミュンスター・アンゲルモーデ(Münster-Angelmodde)の聖アガサ教会(St.Agatha)の洗礼盤の断片。ミュンスター、LWLミュージアム。

ヴェストファーレン、ゴットフリート・フォン・カッペンベルクの墓標。1300年から1320年頃。左手に見える像は、カッペンベルクの頭部のレプリカ。

ヒルデスハイム。聖ジェレオン(St.Gereon)の腕の遺物。1130/40年頃。銅、金メッキ、鍛造、彫刻。ヒルデスハイム、大聖堂博物館。

ヒルデスハイム。奉献された遺物を保存する聖体容器がついた十字架。1160年頃。ブロンズ、鋳造、エンボス加工、金メッキ。ヒルデスハイム大聖堂博物館。

ヒルデスハイム。12世紀後半。集中式建築の形をした十字架の土台。ブロンズ、金メッキ。ベルリン、ベルリン州立美術館。

おそらくヒルデスハイム。リスボン修道院の祭壇の十字架「シメオンの十字架」。1130/40年頃。ブロンズ、金メッキ。ミュンスター、LWLミュージアム。(個人コレクションからの貸与)

ニーダーラインまたはヴェストファリア。11世紀後半。フレッケンホルスト(Freckenhorst)のコデックス・アウレウス(Codex Aureus)《ゴールデンブック》の表紙。オーク材、金箔、宝石、真珠。LWLミュージアム。

ヴェーザー地方。ヴィラバデッセン(Wilabadessen)のヴィトゥス(Vitus)聖遺物箱。1200年頃。シルバー、部分的に金メッキ。エンボス加工。ヴィラバデッセン、聖ヴィートのカトリック教区。

オスナブリュック(?)。ミンデン大聖堂の宝物庫のジボリウム(聖体容れ)。1220/40年頃。シルバー、部分的に金メッキ、エンボス加工、フィリグリー加工。ミンデン、大聖堂宝物庫。

(左)ニーダーザクセン(おそらくヒルデスハイム)。ドラゴンの形をしたシャンデリア。13世紀初頭。キャスト、エンボス加工、金メッキ。ミュンスター、LWL博物館。(ミュンスター教区から貸与)

(右)ニーダーザクセン(おそらくヒルデスハイム)。ドラゴンの形をしたシャンデリア。13世紀初頭。ブロンズ、鋳造、エンボス加工、シュトゥットガルト、ヴュルテンベルク州立博物館。

ヒルデスハイム。女性の形をした燭台。1230年頃。ブロンズ鋳造、エンボス加工。レーダ・ヴィーデンブリュック(Rheda-Wiedenbrück)、聖アエギディウス(St.Aegidius)

ゾースト(Soest)。聖パトクロスの尋問。闊歩する戦士。1160/66年頃。ガラス、鉛、黒エナメル塗装。ゾースト、聖パトロクリ大聖堂博物館(St.Patrokli)。

ファーティマ朝の影響下にある地中海地域。オリファント/シグナルホーン、11世紀、塗装のあとのある象牙、金メッキ、ブランシュヴァイク、アントン・ウルリッヒ公爵博物館。

ヴェストファリア(おそらくオスナブリュック)。マエスタ。オーク材。1250年頃。ミュンスターLWLミュージアム。

イランもしくはイラン。センムルブのレリーフが施された水差し。9世紀、鋳造真鍮。ロンドン、大英博物館。

マース地方。センムルフ(孔雀)の形をしたアクアマニーレ。1120年頃。ブロンズ、彫刻、金メッキ、シルバー。シュトゥットガルト、ヴュルテンベルク州立博物館。

おそらくヘルマースハウゼン。ミンデン大聖堂の宝物庫からの祭壇の燭台。1120/30年頃。ブロンズ、キャスト、エンボス加工、金メッキ。ミンデン、カトリック大聖堂の司祭コミュニティ。

ヴェストファリア(おそらくミンデン)。ミンデン大聖堂の玉座の後壁。13世紀の前半。オーク材、彫刻。ミンデン、カトリック大聖堂の司祭コミュニティ。

ヘルマースハウゼン。キリストの磔刑と寄贈者を描いたイラスト。12世紀後半。羊皮紙、水彩画、金。ミュンスター、LWLミュージアム(ミュンスター教区からの貸与)。

ヘルマースハウゼンのロジャー工房。ミンデン大聖堂のブロンズクロス。1120/30年頃。ブロンズ、キャスト、エンボス加工、部分的な金メッキ、シルバー。ミンデン、カトリック大聖堂の司祭コミュニティ。

ヘルマースハウゼンのロジャー工房。1120/30年頃。ヴェルデン修道院の典礼用の道具。銅合金、金メッキ、銀メッキ。ボン、LVR州立博物館。

ヘルマースハウゼン(またはヴェーザー地方)。聖殉教者。12世紀半ばのイーブルク修道院の携帯用祭壇の一部。ミュンスター、LWLミュージアム。

ニーダーザクセン(おそらくヒルデスハイム)。球形をした聖遺物箱。12世紀の中頃。カエデ材、塗装、ヒルデスハイム、大聖堂博物館。

ヘルマースハウゼンのロジャー工房。ベネディクト会修道院のアブディングホフの携帯用祭壇。1130年頃。ナラ、塗装、銅板、彫刻、金メッキ。パーダーボルン、大司教区博物館、大聖堂宝物庫。(フランシスコ会修道院からの貸与)

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