ベルリン

ボーデ博物館

ベルリン中央駅を出て南東に歩みを進めると、近くを路面電車の走る低い音が響いてくる。やがて視界が開け、水の気配が近づくと、そこに現れるのがシュプレー川の穏やかな流れだ。川面は静かに揺れ、空の色や周囲の建物を淡く映し出している。その中洲に広がる...
ハイデルベルク

プファルツ選帝侯博物館 ‐ ハイデルベルク

古城の町、ハイデルベルク ー ネッカー川に沿って歩いていると、右手に聖霊教会、そしてアルテブリュッケと呼ばれる古橋がその姿を現す。やがて赤茶色の屋根が折り重なるように広がり、その向こうに古城が静かに街を見下ろしているのが見えてくる。石畳の道...
☆その他

中世を代表する武器 ハルベルデ

ドイツの町を巡り、いくつかの博物館に足を運んでいると、ふとした既視感に気づくことがある。展示ケースの中、時代も地域も異なるはずの空間に、なぜか同じような武器が静かに並んでいるのだ。長い木の柄の先に、斧と槍が組み合わされた奇妙な形状――最初は...
バート・ランゲンサルツァ

ヘルマン・フォン・ザルツァのドイツ騎士団

エアフルトの北西へおよそ35キロ。なだらかな丘陵と広がる畑のあいだを抜けていくと、やがて穏やかな流れをたたえたウンシュトゥルト川(Unstrut)が姿を現す。その川に寄り添うようにして広がる町、バート・ランゲンザルツァ(Bad Langen...
ケルン

【ドイツの歴史】マティアス・ウェーバー|盗賊はなぜ伝説になったのか

ドイツ犯罪史に名を刻む強盗十八世紀の終わり、霧深いラインの谷とフンスリュック(Hunsrück)の山あいには、人々の噂に必ず登場する名があった。それが、悪名高きヨハネス・ビュックラー(Johannes Bückler)――通称シンダーハンネ...
ノイス

【ドイツ観光】ローマ時代から続く古都 ノイス

ライン川を挟み、デュッセルドルフを見下ろす町ノイス。人口15万人を抱えるこの町は、現在では隣の大都市に統合されているものの、その歴史は隣町よりはるかに古く、まさに時間の証人である。デュッセルドルフが町として正式に認められたのは1288年のこ...
バンベルク

【ドイツの歴史】暗殺されたドイツ王

バンベルク大聖堂の騎士像バンベルクの旧市街を歩いていると、やがて重厚な石造りの姿を現すのがバンベルク大聖堂だ。その内部に足を踏み入れた瞬間、ひときわ訪れる者の視線を引きつける像がある。柱の上、高みから静かに見下ろす一人の騎士――いわゆる「バ...
ミュンスター

LWLミュージアム 特別展 – 《バルバロッサ》

この特別展示会は、シュタウフェン朝の神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世の生誕900年を記念して、2022年10月28日から2023年2月5日まで、ミュンスターのLWLミュージアムで開かれたものだ。「バルバロッサ」として知られるシュタウフェン朝...
ミュンスター

ミュンスター市立博物館

朝の光の中で、ミュンスター中央駅の前にはすでに多くの自転車が並び、通勤や通学へ向かう人々が静かに街へと流れ出している。ベルの軽い音とともに、自転車は人の間をすり抜け、車よりも軽やかなリズムで街を動かしていく。駅前からヴィントホール通り(Wi...
アーヘン

アーヘン大聖堂 宝物庫

アーヘン旧市街の中心に鎮座するアーヘン大聖堂。その大聖堂に隣接する宝物庫は、アルプス以北で最も貴重な宝物庫であるとも言われており、800年頃、カール大帝によって設立された聖マリエン教会の典礼の祝典とも密接に関連している。大聖堂は、カール大帝...
アーヘン

シャルル・ルマーニュセンター | アーヘン新市立博物館

アーヘン市庁舎の前に広がるマルクト広場を通り、市庁舎の脇を通り抜けると、スパイスとはちみつをふんだんに使ったアーヘン名物の焼き菓子「アーヘナープリンテン」の香ばしい香りがゆるやかに漂ってくる。華やかな屋台の色彩とともに、人々の笑い声や足音が...
ニデッゲン

ニデッゲン城 | ユーリッヒ伯城

ユーリッヒ伯ヴィルヘルム2世が築いた居城アーヘンから東へ35キロ余り。緑豊かなアイフェルの丘陵が連なる風景の中、岩肌を露出させた崖の上に、堂々たる長方形の城――ニデッゲン城(Burg Nideggen)がそびえる。谷を渡る風は森を揺らし、遠...
モンシャウ

モンシャウ | アイフェルの真珠

ルール川の支流に沿って道を進むと、深い森に囲まれた丘の合間に、モンシャウの町並みが静かに姿を現す。瓦屋根の家々が連なり、小さな広場には木々の影が落ち、季節ごとに変わる光と風が街角を柔らかく撫でる。丘の上には、かつて町を守ったモンシャウ城の石...
バート・ホンネフ

【ドイツ観光】ドラゴン伝説の城 | ドラッヘンフェルス

ライン川沿いの道を進み、ケーニヒスヴィンター(Königswinter)とバート・ホンネフ(Bad Honnef)の間に差し掛かると、森の合間から一際高い丘がそびえ立つ。標高321メートル、ドラッヘンフェルス城(Drachenfels)だ。...
ポツダム

プロイセンの兵隊王 | フリードリッヒ・ヴィルヘルム1世

冬の冷たい光が差し込むベルリンの街角を歩くと、石畳の広場には整然と並ぶ兵舎や学校、質素な宮殿の列が続き、遠くには要塞や市庁舎の威厳ある姿が見える。空気には鉄と石の匂いが混ざり、城門の向こうには、忙しく行き交う役人や兵士たちの足音が響く。通り...
ラウインゲン

アルベルトゥス・マグヌス | 万能の天才

ラウインゲンの万能の天才ウルムとアウグスブルクのほぼ中間、ドナウ川がゆったりと流れる川辺に、小さな町ラウインゲン(Lauingen)が横たわる。川面に反射する朝の光は、町の赤い屋根や古い石造りの建物に柔らかく映り込み、遠くには森の緑が静かに...
カッセル

ヴィルヘルムスへーエ | カッセルの世界遺産の庭園

早朝、霧に包まれたカッセル盆地に足を踏み入れると、足元の小川が光を反射して銀の帯のように揺れ、遠くの丘陵にそびえる城や修道院の輪郭がぼんやりと浮かんでいる。森の香りと湿った土の匂いが鼻孔をくすぐり、歩を進めるごとに、過去の人々の足音が風に乗...
ドイツ周辺地域

ハプスブルク家の《暗黒の日曜日》 | ヨハン・パリツィーダ

スイス北西部を流れるロイス川。深い谷間を蛇行するその川のほとりに、初夏の光が水面にきらめき、周囲の緑の丘陵を柔らかく照らす。この静寂の景色は、1308年5月1日に血なまぐさい歴史を刻んだ場所でもある。かつてここで、ハプスブルク家の一族の運命...
ツェレ

【ドイツの歴史】アーデンのプリンセス | ゾフィー・ドロテア・フォン・ツェレ

霧を含んだ北ドイツの朝の空気が、ツェレの町を静かに包み込んでいる。アラー川はゆったりと町の外縁を流れ、木骨造りの家々が並ぶ旧市街の石畳には、どこか古い時代の気配が漂っている。市場広場の向こうには、淡い色合いの塔を持つツェレ城が静かに佇み、何...
ハン・ミュンデン

【ドイツの歴史】ハン・ミュンデンの鉄ひげ先生 | ヨハン・アンドレアス・アイゼンバールト

この町に足を踏み入れると、三つの川が出会う場所特有の、どこか開けた空気を感じる。ドイツ北西部、ニーダーザクセン州にあるハン・ミュンデンである。ヴェーザー川の源流となるヴェラ川とフルダ川が合流するその地点では、水面がゆるやかに広がり、川風が旧...