クッキーブログ

ハンブルク

バルト海の海賊 | フィタリエンブリューダー

国際海洋博物館(Internationales Maritimes Museum)の近くに、とある男の像が建てられている。 この像のモデルは、クラウス・シュテルテベカー(Klaus Störtebeker)。15世紀、ハンザ同盟を敵に回し、...
アウグスブルク

最後の騎士 |マキシミリアン1世

【ドイツの歴史】アウグスブルクとハプスブルク家のマキシミリアンアウグスブルクの市庁舎前の通りは、北の大聖堂(Augsburger Dom)と南のウルリッヒ・アフラ教会を結んでいる市の目抜き通りだ。この通り沿いには、レストランやバーが立ち並び...
バート・ホンブルク

義足の王

バート・ホンブルクは、正式名称をバート・ホンブルク・フォア・デア・へーエ(Bad Homburg vor der Höhe)という。バートと頭についていることからわかるように、温泉が湧く町だ。フランクフルトから北にわずか20キロのところにあ...
ポツダム

王のじゃがいも | フリードリッヒ大王の秘策

【ドイツの歴史】プロイセン王フリードリッヒ2世の墓にジャガイモが置かれているわけサンスーシ宮殿の前にあるフリードリヒ大王の墓石を訪れたことがある人なら誰でも、墓石の上とその周りに置かれたジャガイモに気付くだろう。フリードリヒ大王とジャガイモ...
マグデブルグ

マグデブルクの結婚式 | 三十年戦争の悲劇

【ドイツの歴史】カトリック軍のティリー将軍に滅ぼされた町1631年5月20日にマクデブルクで起こったことは、三十年戦争と人類の歴史の中で最も暗い章の1つであると言われている。《マクデブルクの結婚式》として歴史に残るこの事件は、25,000人...
レーゲンスブルク

ドイツ郵便と華麗なる一族 | トゥルン・ウント・タクシス

【ドイツの歴史】レーゲンスブルクの聖エメラム城を拠点とした一族レーゲンスブルク近郊にある聖エメラム城は、トゥルン・ウント・タクシス家の拠点だ。この施設は、修道院を住居に変えた珍しい例となっている。トゥルン・ウント・タクシス一族の歴史は12世...
クレーフェ

白鳥の騎士 | クレーフェのローエングリン噴水

【ドイツの伝説】lクレーフェに伝わる「白鳥の騎士」の伝説ノルトライン=ヴェストファーレン州デュッセルドルフの行政管轄区に、人口5万2千人のクレーフェ(Kleve)という小さな町がある。ライン河畔の町であり、オランダとの国境までわずか10キロ...
ヴィースバーデン

富豪たちの町 | ヴィースバーデン

【ドイツ観光】ドストエフスキーの小説《賭博者》の舞台とも言われるカジノと温泉の町ヴィースバーデンは、フランクフルトの40キロ西に位置する、ライン河畔にあるヘッセン州の首都だ。ライン川対岸にあるマインツへは、車で20分ほどで到着する。ヴィース...
フュッセン

偽りの城 | ノイシュバンシュタイン城

【ドイツ観光】ルートヴィッヒ2世がフュッセンに築いたメルヒェンの城「決して完成することのない城」、「ドイツ人のおとぎ話の城」と呼ばれ、これほど多くの観光客を引き寄せる観光資源は他にはない。ユネスコの世界遺産の称号を手にすることなどないが、ホ...
ベルリン

ベルリンのシンボル ー ブランデンブルク門

かつてナポレオンが奪った、天才彫刻家シャドーによる傑作 ― 統一ドイツの象徴ベルリンのブランデンブルク門はちょうど10316日間閉鎖されていた。 1961年8月13日午前1時5分、世界的に有名なランドマークを毎晩照らしていたスポットライトが...
マインツ

ふたつの大聖堂ととある夫婦の話 | マインツ大聖堂

975年に礎石が置かれたマインツ大聖堂は、シュパイアー大聖堂、ヴォルムス大聖堂と並んでドイツで最も古い大聖堂であり、大聖堂を形作る赤い砂岩は非常に印象深い外観を与えている。マインツのランドマークであり、市民にとってはアイデンティティの一部と...
ブラウンシュヴァイク

獅子王と赤髭 | ハインリッヒとフリードリッヒ

ブラウンシュヴァイク は、中世においては、神聖ローマ皇帝と争ったハインリヒ獅子公の拠点であった。ブラウンシュヴァイクのダンクヴァルデローデ城と ブラウンシュヴァイク大聖堂の前のブルク広場には、この町を象徴するライオンの像が建っている。このラ...
アルテンブルク

アルテンブルク王子誘拐事件

ライプツィヒから南に50キロの地点にアルテンブルクという町がある。この町は976年、神聖ローマ皇帝オットー2世によってはじめて言及されている。この町を訪れた皇帝は多く、ロタール3世、コンラート3世、ハインリッヒ6世、オットー4世、フリードリ...
クヴェトリンブルク

クヴェトリンブルクの鳥好きの国王 | ザクセン公ハインリッヒ

クヴェトリンブルクを流れるボーデ川。その川のほとり、トゥルン通り(Turnstraße)とアデルハイド通り (Adelheidstraße)が交差する広場に、面白い噴水がある。これは、「ザクセン公ハインリッヒの噴水」と呼ばれる噴水で、ハイン...
オスナブリュック

皇帝を絶望させた敗戦 | ヴァルスの戦い

「トイトブルクの戦い」もしくは、「トイトブルク森の戦い」ー世界史の授業では、こう習ったのではないだろうか?紀元9年、ローマ帝国が初代皇帝アウグストゥスだった時代、帝国は将軍ヴァルスに3軍団を指揮させ、ゲルマン人鎮圧に充てたが、 アルミニウス...
コンスタンツ

皇帝と教皇と売春婦 | コンスタンツ公会議

今から600年以上前、ここコンスタンツでは、《コンスタンツ公会議》と呼ばれる宗教会議が開かれていた。公会議というのは、ローマ=カトリック教会の教義を決定する為に、ローマ帝国皇帝や教皇が開催する最高会議のことだ。325年に開かれた第1回公会議...
ネルトリンゲン

城塞都市に伝わる豚の話 | ネルトリンゲンの《ダニエルの塔》

ロマンチック街道沿いに位置する町は、ローテンブルクやディンケルスビュールなど、中世の街並みをとどめた町が多い。ネルトリンゲンの場合、城壁が完全な形で残されており、中世の面影を色濃く残す町だ。町をぐるりと囲む城壁の上には上ることができる。ネル...
ハノーファー

カロライン・ハーシェルと彗星の発見

ハノーファー中央駅を南に15分ほど歩くと、ガルテンフリートホーフ(Gartenfriedhof)という墓地にでる。この墓地には、ゲーテの『若きヴェルテルの悩み』に登場するロッテのモデルであるシャーロット・ケストナー(Charlotte Ke...
ケルン

ケルンに眠るギリシャ人の皇妃 |テオファヌ

【ドイツの歴史】ビサンツ帝国からオットー2世へと嫁いだ才女ケルン大聖堂を南へ30分ほど歩くと、ロマネスク様式の教会に行き当たる。パンタレオン教会(St. Pantaleon)である。ケルンの初期ロマネスク様式の教会であり、 ケルン旧市街にあ...
シュパイヤー

嘲笑された貧乏皇帝 | ルドルフ・フォン・ハプスブルク

【ドイツの歴史】シュパイヤー大聖堂に眠るルドルフ1世の生涯中世には、シュパイアーは帝国自由都市として神聖ローマ帝国の最も重要な都市の1つであった。シュパイアーを有名にしている大聖堂は、現存する世界最大のロマネスク様式の教会であり、1981年...