コンスタンツ

皇帝と教皇と売春婦 | コンスタンツ公会議

今から600年以上前、ここコンスタンツでは、《コンスタンツ公会議》と呼ばれる宗教会議が開かれていた。公会議というのは、ローマ=カトリック教会の教義を決定する為に、ローマ帝国皇帝や教皇が開催する最高会議のことだ。325年に開かれた第1回公会議...
ネルトリンゲン

城塞都市に伝わる豚の話 | ネルトリンゲンの《ダニエルの塔》

ロマンチック街道沿いに位置する町は、ローテンブルクやディンケルスビュールなど、中世の街並みをとどめた町が多い。ネルトリンゲンの場合、城壁が完全な形で残されており、中世の面影を色濃く残す町だ。町をぐるりと囲む城壁の上には上ることができる。ネル...
ハノーファー

カロライン・ハーシェルと彗星の発見

ハノーファー中央駅を南に15分ほど歩くと、ガルテンフリートホーフ(Gartenfriedhof)という墓地にでる。この墓地には、ゲーテの『若きヴェルテルの悩み』に登場するロッテのモデルであるシャーロット・ケストナー(Charlotte Ke...
ケルン

ケルンに眠るギリシャ人の皇妃 |テオファヌ

【ドイツの歴史】ビサンツ帝国からオットー2世へと嫁いだ才女ケルン大聖堂を南へ30分ほど歩くと、ロマネスク様式の教会に行き当たる。パンタレオン教会(St. Pantaleon)である。ケルンの初期ロマネスク様式の教会であり、 ケルン旧市街にあ...
シュパイヤー

嘲笑された貧乏皇帝 | ルドルフ・フォン・ハプスブルク

【ドイツの歴史】シュパイヤー大聖堂に眠るルドルフ1世の生涯中世には、シュパイアーは帝国自由都市として神聖ローマ帝国の最も重要な都市の1つであった。シュパイアーを有名にしている大聖堂は、現存する世界最大のロマネスク様式の教会であり、1981年...
アウグスブルク

レヒフェルトの戦い | オットー1世 vs.マジャール人

【ドイツの歴史】オットー大帝によるアウクスブルク近郊の戦いアウクスブルクを流れる川に、 レヒ川(Lech)とヴェルタハ川(Wertach)がある。両方ともアルプスを水源とする小さな川だ。 この川の間、アウグスブルクの南には、レヒフェルトと呼...
マンハイム

碁盤目の宮廷都市 | マンハイム

【ドイツ観光】プファルツ選帝侯の拠点、古城街道の出発点マンハイムは、ライン川とネッカー川の合流地点に位置する町だ。マンハイムが最初に文献で言及されたのは766年。ロルシュ修道院(Kloster Lorsch)にある文書コレクションに「Man...
ミュンヘン

王を破滅させた踊り子 | ローラ・モンテス

【ドイツ観光】ミュンヘン、ニンフェンブルク城にある美人画ギャラリーミュンヘンの西、ノイハウゼン-ニンフェンブルク地区には、何世紀にもわたってヴィッテルスバッハ家の夏の離宮であったニンフェンブルク城(Schloss Nymphenburg)が...
イエーナ

イエーナに集う偉人達

【ドイツの歴史】ゲーテ、シラー、ヘルダー、ノヴァーリス、ヘーゲル、マルクス・・・イエーナ(Jena)は、中世の頃、ワインと農耕で栄え、1558年に大学が開かれてからは学問の町となった。大学の設置は神聖ローマ皇帝カール5世に捕虜となっていたザ...
ローテンブルク

町を救った大酒飲みの市長 |ローテンブルクのマイスタートルンク

【ドイツ観光】ローテンブルクの元市長ヌッシュの活躍を描いた歴史劇毎年5月の末頃、ドイツではプィングステン(Pfingsten)という精霊降誕祭が祝われるのだが、この季節になるとローテンブルクでは町を上げて大人気の歴史劇が上演される。それが「...
クヴェトリンブルク

消えた黄金の福音書 | ジョー・トーマス・メアドルの犯行

【ドイツの歴史】クヴェトリンブルクの至宝クヴェトリンブルクは、ザクセンアンハルト州のハルツ地域にあるボード河畔の町だ。 文献では922年に初めて言及され、994年に町の勅許が与えられた。クヴェトリンブルクの建築遺産は、1994年以来、ユネス...
ヴュルツブルク

農民のために戦った騎士 | フロリアン・ガイエル

【ドイツの歴史】ドイツ農民戦争を戦ったガイエルの生涯ヴュルツブルクから17キロ南に下ったところにギーベルシュタット(Giebelstadt)という村がある。16世紀、この村に農民のために戦った騎士がいた。名前をフロリアン・ガイエル(Flor...
ドレスデン

ドレスデンを創った王 |ザクセン選帝侯アウグスト2世

今日のドレスデンの町並みを築いたのは、ザクセン選帝侯であり、ポーランド王でもあったアウグスト強王である。建築のほかにも、美術品のコレクション、磁器の生産などに情熱を注いだ王であったが、女性についてもうわさの絶えることのない人物だった。
ハイルブロン

鉄腕ゲッツ ーゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン

ハイルブロン近郊を根城とし、誘拐、強盗、私闘と数々の悪事を働いてきた「鉄腕ゲッツ」こと、ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン。ゲーテの作品で紹介されるまでは忘れ去られた存在であった。神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世にも盾突いた強盗騎士ゲッツの人生。
ハイデルベルク

ヴェルサイユからの手紙 | リーゼロット・フォン・デア・ファルツ

ライン河畔のハイデルベルク城は、フランスのルイ14世の軍隊に蹂躙され破壊された。この「プァルツ継承戦争」のきっかけとなった人物の一人が、リーゼロット・フォン・デア・ファルツだ。彼女は嫁ぎ先のフランスから3000通にも及ぶ手紙を書き続ける。
マイセン

錬金術師と白い黄金 | ザクセンの古都マイセン

エルベ川沿いにあるザクセンの古都マイセン。この町を世界的に有名にしたのが「マイセン磁器」だ。この磁器の発明には、アルブレヒツ城に幽閉された、とある錬金術師の存在があった。「白い黄金」と呼ばれた磁器をマイセンで開発した男、ベドガーの物語り。
ミュンヘン

町を見守る玉ねぎ型のドーム | ミュンヘンのフラウエン教会

ミュンヘンのランドマーク、《フラウエン教会》。特徴ある玉ねぎ型のドームで有名だが、内部には教会に似つかわしくない「悪魔の蹴り跡」と呼ばれるタイルが・・・ 豪華なヴィッテルスバッハ家の墓標も必見。
ベルリン

謎多き美貌の王妃 ー エジプト女王ネフェルティティの胸像

ベルリンの「博物館の島」にある「新博物館」には、一神教を発明したアクエンアテンの妻、ネフェルティティの胸像がある。この王妃はなぜこれほどまでに人々の関心を集めるのか?そしてベルリンにやってきた理由は?謎多き美貌の王妃の秘密に迫る。
シュトラウビンゲン

ドナウに消えた花嫁 | アグネス・ベルナウアー

アウグスブルクの風呂屋の娘、アグネス・ベルナウアーは、ある日バイエルン公爵家のアルブレヒトと出会うのだが・・・シュトラウビンゲンの町でドナウ川に架かる橋には、なぜ彼女の名前が付けられているのか?そこには悲しい物語があった。
ケルン

悪魔と契約した男 | ケルン大聖堂

多くの観光客が訪れるケルン大聖堂。カトリック教会としては世界で最も高い大聖堂である。700年以上も前にこの大聖堂の建設を始めたゲアハルト・フォン・ライルには、悪魔と契約したという伝承が残っている。