フルダ

ドイツ人の使徒 ボニファティウス

フルダ大聖堂。この場所に埋葬されているのが、イングランドから来たベネディクト会修道士のボニファティウスだ。ゲルマンの風習が色濃く残るドイツで、キリスト教を伝道した宣教師は、現地の言葉を用いて布教を行っていく。「ドイツ人の使徒」と呼ばれるボニファティウスの物語。
トリ―ア

ダイヤの結婚指輪を贈るようになったわけ |皇帝マキシミリアンの婚約

15世紀トリーア。この町で、「最後の騎士」と呼ばれた神聖ローマ皇帝マキシミリアン1世と、ブルゴーニュ公国の相続人マリアが出会った。ふたりの出会いは互いの親が取り持ったものだったが、ヨーロッパの権力闘争により、その後の二人の人生は再び交わっていく。
ロルヒ

ロルヒに伝わる《悪魔の階段》

リューデスハイム近郊にある小さな町、ロルヒ。ノリッヒ城の城跡もあるこの町は、14世紀頃に建てられた。この土地に住んでいたシボ・フォン・ロルヒという騎士のもとに、ある日珍しい客がやってくるのだが・・・このあたりに特有の地形にも由来するロルヒの伝承を紹介。
ダッハウ

ダッハウ強制収容所 | ナチスによる虐殺の記憶

ミュンヘン近郊の町ダッハウ。ここにはかつてナチスの強制収容所があった。ドイツ共産党員、ロマ、同性愛者など様々な人々が不当に収容され、多くが処刑された。また残酷な人体実験が繰り返し行われた場所でもある。その組織と収容のノウハウが、すべてのナチス収容所のモデルになったとも言われるダッハウ強制収容所。その歴史を振り返る。
シュパイヤー

シュパイヤーに響く鐘 | シュパイヤー大聖堂

ザリエル朝の皇帝が数多く埋葬されていることからカイザースドーム(皇帝大聖堂)と呼ばれ、世界遺産にも登録されているシュパイヤー大聖堂。ここに埋葬されている皇帝のなかでも、ハインリッヒ4世と5世の親子にスポットライトを当てる。親子の確執と裏切り。そしてシュパイヤーに伝わる伝説とは?
マインツ

グーテンベルクが起こした革命 | 活版印刷の誕生

マインツのグーテンベルク博物館には、彼の偉業を讃える多くの展示物がある。彼が発展させた活版印刷術により、贖宥状(免罪符)の販売が促進され、ルターの宗教改革へとつながり、やがてドイツ語聖書の大量印刷と普及へとつながる。マインツが生んだ発明家の軌跡をたどる。
ワイマール

ワイマールのゲーテとシラー

ワイマールの劇場前に聳えるゲーテとシラーの銅像。18世紀ワイマールを治めたアンナ・アマ―リア公爵夫人とカール・アウグスト大公。ふたりはこの小国を文化都市へ変貌させようとした。この時代、ゲーテが、そしてシラーがこの町へとやってくる。ふたりの出会いからワイマールでの生活を振り返る。
バーデンバーデン

ホーエンバーデン城に現れる《灰色の女》

リンブルク辺境伯ヘルマン2世によって建設が開始されたこの城は幽霊の目撃例があった。たびたび目撃されたといわれるバーデン辺境伯夫人の霊はなぜ現れたのか?バーデンの城跡に伝わる伝承を城の歴史とともに紹介。
オッペンハイム

オッペンハイムのバラ窓 | カタリーネン教会

オッペンハイムのカタリーネン教会(Katharinenkirche)は、シュトラスブールからケルンへと続くライン河畔にある教会のなかでも、ひときは重要なゴシック様式の教会と呼ばれることがある。オッペンハイムの市内中心部に堂々とそびえ立つ教会...
ケルン

ケルンの小人 | ハインツェルメンヒェン

【ドイツの伝説】ケルンの人々を助けるかわいい小人たちケルン大聖堂から南へ歩いて2分。アム・ホーフ(Am Hof)という通りには、フリュー(Früh)と呼ばれる、ケルンで一番古いビール醸造所がある。そのすぐ近くに、ハインツェルメンヒェン噴水(...
アーヘン

アーヘンの悪魔

アーヘンのランドマークであるアーヘン大聖堂。聖母マリアを守護聖人としているため、聖マリア教会とも呼ばれる。8世紀の終わり頃、カール大帝はこの大聖堂の中央と西側の建物を自身の宮殿の複合施設の中核として建設したのだった。礎石は795年頃に置かれ...
デュッセルドルフ

【ドイツの伝承】デュッセルドルフの舞踏会 | シェルム・フォン・ベルゲン

デュッセルドルフで貴族だけを招いて開かれた公爵主催の仮面舞踏会。豪華な衣装に身を包んだ貴族たちの中でもひと際注目を集めるひとりの男。公爵夫人はこの優雅な黒づくめの男とダンスを楽しむが・・・謎に満ちたこの男の正体とは?ベルゲンのシェルメン家創設にまつわる伝説。
リューネブルク

聖ミヒャエリス教会の幽霊

リューネブルクにあるレンガ造りのゴシック様式の教会、聖ミヒャエリス教会。神聖ローマ皇帝オットー1世の側近ヒルマン・ビルングが建設した教会である。この教会には僧侶の霊がたびたび現れるという話が残る。塩の販売で大都市にのしあがったハンザ都市リューネブルク。その歴史の目撃者であるミヒャエリス教会に伝わる伝説を紹介。
バート・ザルツィッヒ

石になった修道女 | バート・ザルツィヒ

ライン河畔の風光明媚な町、バート・ザルツィッヒ。この町は、三十年戦争中、スウェーデン軍による攻撃にさらされた。町が焼かれ、カトリック教会は破壊された。荒ぶるスウェーデン軍はいよいよ町の修道院に迫ったが、アンジェリカという若い修道女だけがなんとか脱出に成功する。彼女の運命は?
ハルトナウ

貴婦人のぶどう園 | ボーデン湖畔の町、ハルトナウ

ボーデン湖畔の町、ハルトナウ。南向きの斜面を持ち、高品質のワインを生み出すこの町のブドウ園は、その昔ひとりの貴族の女性が所有していた。十分な富を手にしつつも、決して幸せではなかった彼女が思いついたあるアイデアとは?コンスタンツ市も巻き込んだ貴婦人による提案。
オーバーヴェ―ゼル

オーバーヴェーゼルの7人の乙女

ライン河畔に聳えるかつての帝国自由都市、オーバーヴェ―ゼル。かつてこの町に存在した城には、美しい7人の乙女が暮らしていた。彼女たちに求婚する騎士が絶えずこの城を訪れるのだが・・・ヴィルヘルム・ルーランドによる《ラインの伝説》に収められた話を紹介する。
デュッセルドルフ

彫刻家がハンマーで砕いたもの | ガブリエル・デ・グルッペロ

デュッセルドルフの中心地に建てられた選帝侯ヨハン・ヴィルヘルムの像。この像はグルッペロの傑作とされたが、選帝侯から寵愛された天才芸術家は同業者からの嫉妬に晒されることとなる。彼らの批評に対するグルッペロの機転に満ちた対応とは?
バッハラッハ

皇帝に破壊された城 | ゾーンエック城

ビンゲンとバッハラッハの中間に位置するライン河畔の古城、ゾーンエック城。中部ライン地域に残る古城のなかでもひと際美しいこの城には、かつてこの地域を荒らした強盗騎士たちが巣くっていた。彼らの略奪行為に堪忍袋の緒が切れたハプスブルク家出身の神聖ローマ皇帝ルドルフ1世がついにその鉄槌を下す。
バッハラッハ

シュタールエックの秘密の結婚

コブレンツの南に位置するシュタールエック城は、自然の要害に囲まれ難攻不落の城であった。この城には、ホーエンシュタウフェン家のプリンセス、アグネスが暮らしていた。ヴェルフェン家のザクセン公、ハインリッヒ獅子公の息子であるハインリッヒ5世は、敵対していた一族の娘に恋をするのだったが・・・ラインの古城に伝わる伝説。
ハレ

ドイツで最も有名なクリスマスキャロル | もみの木

ハレ大学の卒業生、アウグスト・ザルナック。彼はドイツのクリスマスの定番曲《おお、タンネンバウム》を作詞した。世界中で口ずさまれ、ドイツでは誰もが知るこのクリスマスソングの意外な誕生秘話とは?