ラントシュトゥール

フランツ・フォン・シッキンゲンのナンシュタイン城

ラントシュトゥールにあるナンシュタイン城。ここには伝説の騎士、フランツ・フォン・シッキンゲンが暮らしていた。ここを拠点に戦争と私闘によって勢力を伸ばし、一時は神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世にも仕えた男は、絶大な権力を誇ったトリーア大司教に戦いを挑む。伝説の騎士の運命は?
マイエン

インディージョーンズが捕らえられた城

マイエン近くのビュレスハイム城。建設以降、一度も征服・破壊を経験していないこの中世の城は、映画《インディージョーンズ 最後の聖戦》の舞台ともなった。スピルバーグ監督をも魅了したこの城の魅力とは?
リューデスハイム

中世最大の賢女 | ヒルデガルト・フォン・ビンゲン

リューデスハイム近郊の聖ヒルデガルト修道院。ここは中世最大の賢女と言われたヒルデガルト・フォン・ビンゲンと関わりが深い。自身の神秘体験から《道を知れ》という著作を残した彼女は、薬草学にも通じたカリスマであった。バルバロッサこと神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世の未来を予言したとも言われる彼女の波乱に満ちた人生とは?
インゲルハイム

カール大帝とインゲルハイムの赤ワイン

カール大帝の宮廷があった町、インゲルハイム。息子のルートヴィッヒ1世も頻繁に訪れたこの町は当時から赤ワインの生産で有名であった。白ワインで有名なドイツで赤ワインの生産・・・そこにはカール大帝のワインに対するこだわりが込められていた。ゲーテも訪れたインゲルハイムとワインのお話。
オルデンブルク

伯爵の息子とゴスラーのライオン

ブレーメンの西に位置するオルデンブルクには、年老いた伯爵とその息子の話が伝わっている。現役を引退し、静寂のもとに暮らしていた老伯爵のもとに届いた皇帝からの手紙。伯爵とその息子に降りかかる試練と、オルデンブルク市の紋章に刻まれた伝説とは?
シュパイヤー

コンラートとハインリッヒ |ザリエル朝のふたりの皇帝

シュパイヤーに大聖堂を築いた神聖ローマ皇帝コンラート2世と、その跡を継いだハインリッヒ3世。二人のザリエル朝の皇帝は、帝国に強大すぎる皇帝権力を生んだが、それをよく思わない勢力も存在した。二人が治めた帝国は、《カノッサの屈辱》で有名なハインリッヒ4世へと受け継がれていくのだが・・・
ミュンヘン

オクトーバーフェストの起源|ミュンヘンのビール祭り

ナポレオンの時代に王国となったバイエルンだったが、領民は愛国心を著しく欠いていた。そこでマキシミリアン1世ヨーゼフが一案を出した・・・ミュンヘンで毎年行われる世界的なイベント《オクトーバーフェスト》が始まった理由とは?
バンベルク

バンベルク ー 魔女裁判の記憶

17世紀、バンベルクは魔女狩りの中心地であった。魔女を閉じ込める特殊刑務所が設立され、容疑者には無制限の拷問が行われた。バンベルクのガイヤースベルト城には、この町で行われた魔女狩りの犠牲者を追悼する記念碑がある。ついには神聖ローマ皇帝まで動かしたバンベルクの魔女裁判とは?
ミュンヘン

ヴィッテルスバッハ家の皇帝 ルートヴィッヒ4世

ミュンヘンにあるルートヴィッヒ4世の像。ミュールドルフの戦いで対立王に対して勝利したルートヴィッヒ4世は皇帝権を強め、敵方に与した者は兄でも追放した。教皇との対立さえ辞さず、皇帝権力、ヴィッテルスバッハ家の権力拡大に全力を尽くしたルートヴィッヒ4世であったが、その強引な統治は次第に周囲の反発を生んでいく。
マグデブルグ

マグデブルクの慈悲深い王妃 | エドギダ

マグデブルク大聖堂に眠る王妃エドギダ。初代神聖ローマ皇帝オットー1世の最初の妻であったエドギダは、哀れみの心に溢れ、慈善活動を好んで行い、教会、修道院なども数多く建設した。オットー大帝からも心から愛された王妃エドギダの人柄をエピソードとともに紹介。
ケルン

将軍と若き日の失恋 | ヨハン・フォン・ヴェルト

ケルンのアルターマルクト広場に存在するヨハン・フォン・ヴェルトの像。貧しい農家の息子ヨハンは、若き日にケルンの町で美しい町娘グリエットに恋をするのだが・・・現在でも「ヤン」の愛称で地元民から愛されるヨハンの波乱に満ちた半生。
ツォンス

ツォンスの《ブルーマドンナ》

デュッセルドルフからもほど近いドルマーゲン近郊の小さな町、ツォンス。ここにある赤ん坊のイエスを抱いたマリア像に不思議な現象が起こる。そこから起こる奇跡の数々。地元行政も介入せざるを得ない状況にまで発展したマリア像を巡る騒動。現在も存在する「青いマリア像」の物語。
バーデンバーデン

騎士ケラーの十字架

湯治町バーデンバーデンの北に位置する古城ホーエンバーデン城の遺跡。この地域には不思議な伝説が数多く伝わっている。ホーエンバーデン城で辺境伯夫人に仕えた騎士ケラーは、ある夜、森で美女と出会うのだが・・・ホーエンバーデン城に伝わる不思議な物語。
ドレスデン

子供をもたらす噴水

ドレスデンには子宝をもたらすとされる噴水がある。このコウノトリの像が取付けられた噴水には、なんと既に16世紀から子供を望む人々が訪れていたという。コウノトリが赤ん坊をもたらすシンボルとなったのは何故か?民間に広く流布された伝承をユニークな噴水の歴史と合わせて紹介する。
ユッターボーク

鍛冶屋と3つの願い

ブランデンブルク州の小さな町、ユッタ―ボーク。伝承によると、アルブレヒト1世がブランデンブルク辺境伯領を設立し、東へと領土を広げようとしていた時代、この町に神聖ローマ皇帝バルバロッサの鎧を作った鍛冶屋がいた。この男のもとにある日、死神がやって来るのだが・・・ユッタ―ボークを舞台にしたドイツで人気のおとぎ話。
デュッセルドルフ

ネアンデルタール人はどこから来たのか? | ネアンデールタール博物館

デュッセルドルフのメットマン地区にあるネアンデルタール博物館。150年前、この町の近郊にあるフェルトホッファー洞窟で、ネアンデルタール人の骨が発見された。近年の研究では、現代人の遺伝子の4%程の遺伝子がネアンデルタール人に由来するという。現生人類とネアンデルタール人の関係とは?
アーヘン

町を守った鍛冶屋 | アーヘンを守った男

カール大帝所縁の古都アーヘン。この町にはある鍛冶屋の像が建てられている。13世紀、ユーリッヒ伯爵はアーヘンの町を占領しようとするのだが、その前に鍛冶屋をはじめとするアーヘン市民が立ち塞がる。古都アーヘンに古くから伝わる史実に基づく伝承を紹介。
シュヴェーリン

北のノイシュバンシュタイン城 |《シュヴェーリン城》

シュヴェーリン城はその美しさから、しばしば「北のノイシュバンシュタイン城」とも形容される。このブルク湖に浮かぶ城は、ユネスコ世界遺産にも登録申請がなされている。中世からの歴史をもつシュヴェーリン城は、城内に小人の霊が現れるという噂も手伝って、観光客に絶大な人気を誇っている。「北のノイシュバンシュタイン城」を案内する。
ヴィース

ヴィース教会と涙するキリスト像

ミュンヘンの南西に位置するヴィース教会。ドイツでも有数のロココ様式の教会として、世界遺産にも登録されているこの教会には年間100万人もの人が訪れる。しかし、教会の魅力はロココ様式の豪華な漆喰装飾だけではない。この教会には、様々な奇跡を起こしたキリスト像が安置されているのだ。
リューベック

ハンザの女王 | リューベック

リューベックのシンボル、ホルステン門。そしてその隣に立ち並ぶ「塩の倉庫」。ホルステン門を城門として発展を遂げたリューベックは、ハインリッヒ獅子公により保護され、後に「ハンザの女王」と呼ばれるまでに発展した。この町は、ハンザの盟主として北海・バルト海の貿易を思いのままするのだが・・・北ドイツの一大都市の繁栄と衰退。